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資産運用
2023.11.23

株式投資で応援したい投資先企業を見つけるためにチェックするべき6つのポイント

日本証券業協会の調査によると、個人株主数は2021年度末に前年比50万人増加し1,457万人になりました。しかし、これは日本の総人口の11.6%程度に過ぎません。私の周囲で株式投資をしていない人にその理由を聞くと、「どの会社の株を買ったら良いかわからない」、「何を調べたら良いかわからない」という声をよく耳にします。
まずは「投資」と堅苦しく考えずに、「応援したくなる企業を探してみよう」という気持ちで調べてみるのはいかがでしょうか?そこで今回は、応援したい投資先企業を見るつけるためにチェックするべき6つのポイントをお伝えします。
【出典】日本証券業協会「個人株主の動向について」

1. どんなビジネス?

まずは、何をやっている会社なのか見てみましょう。

 

どんなビジネスでお金を稼いでいるのでしょうか。そして会社の決算は黒字でしょうか、ビジネスはちゃんとお金になっているでしょうか。お金が稼げていなければ、そのビジネスは今このタイミングでは社会に必要とされてない、ということなのかもしれません。もしくは赤字だったとしても、まだこれから育つビジネスであり稼ぐための準備期間にあるのかもしれません。

 

会社のビジネスは今後も成長しそうでしょうか。株主優待や配当金だけを見ていると、業績悪化で優待の廃止や配当金が減るといった減配が発生した際に株価が大幅に下落する可能性もあります。株主優待や配当がどんなに良く見えても、ビジネスがイマイチに感じたら投資はやめておいた方が良いかもしれません。

 



 

2. 経営計画を読んでみよう

企業は将来の目標を達成するための経営計画を発表しています。どの企業もこの計画に沿って奮闘していると思いますが、もしかしたらバラ色の夢物語を語るだけ、ということもあるかもしれません。

 

経営計画が達成できそうか、説明に納得感があるかどうかを確認してみて、将来性があるかどうか見てみると良いと思います。このビジネスはいける!と思える企業には自然と投資したくなるかもしれませんね。

3. 株主総会招集通知を読んでみよう

企業は有価証券報告書や決算短信等、様々な情報を開示しています。いざ、分析のために有価証券報告書を読んでみようと思っても有価証券報告書はほぼ文章だけでボリュームもあり、ポイントとなる箇所がなかなか掴みづらいかと思います。

 

そこでおすすめなのが株主総会招集通知を読むことです。上場企業は定期的に株主総会を行いますが、その際に株主に対して、株主総会を招集する理由や企業の現況を記載して配布しているのがこの株主総会招集通知です。個人投資家に向けてもわかりやすく、ポイントを絞って書かれていますし、有価証券報告書よりボリュームも少ないので、まずはこちらから読んでみると良いと思います。

 



 

4. 大株主はどんな人たち?

この会社に価値があると考えている人や企業が株を保有しており、保有株数が多い順に大株主として名前・企業名が開示されています。大株主たちは有事の際に必ず助けてくれるというわけではありませんが、自分が知っている企業が株主だと安心感や親近感がわきませんか。

 

例えば・・・[2914]日本たばこ産業の大株主は財務大臣(つまり国)、と意外な発見があるかもしれません。

5. 社長はどんな人?

あらゆる経営判断を行う社長の存在は、企業の成長にとってとても重要です。

 

適切な経営判断をしている存在であれば良いのですが、将来性を感じる経営ビジョンを提示できない社長ですと、優秀な従業員が去っていくかもしれません。社長は熱意のある創業者でしょうか、それともロジカルな二代目でしょうか、はたまた雇われのプロ経営者でしょうか。ホームページには社長のお顔やメッセージ等が掲載されていることが多いので、社長の経歴や、ビジネスや会社に対する熱い気持ちが伝わってくるかどうか、ぜひ確認してみて下さい。

 



 

6. 設立経緯や社名の由来は?

会社の設立経緯や社名の由来を調べてみると、その企業がどうやって成長してきたかがわかり新しい発見があるかもしれません。設立エピソードを知るだけでもその企業をぐっと身近に感じられるので、会社のホームページ等から一度調べてみると面白いと思います。

 

例えば・・・通販サイト ベルメゾンを運営している[8165]千趣会は、こけしの頒布が原点にあるそうです。意外で面白いですね。

 

~1954年、直接銀行など企業に出向き、勤務している人にこけしを販売する「こけしの頒布会」を開始。千趣会の社名は当時の仕入れ先である「こけし千体趣味蒐集の会」に由来しています。~(出典:千趣会HPより抜粋)

7. まとめ

ぜひ、色々な企業の6つのポイントをチェックしてみてください。見ていくうちに、応援したくなる企業が見つかるかもしれません。尚、ご紹介した6つのポイントは全て会社のホームページや四季報等に掲載されており、誰でも見ることができる情報です。

 

株式投資には株主優待や配当金というメリットがありますが、他方で投資先企業の業績が悪化して株価が下がることや、最悪の場合には倒産するリスクも潜んでいます。お伝えした6つのポイントをもとに応援したいと思える投資先企業を見つけることができれば、その企業へ投資して株価が下落した場合も将来の株価上昇を期待して気長に待てる心の余裕も生まれます。

 

私も最初は、愛用していてファンだった化粧品メーカーの株を買うことから株式投資をスタートしました。その後、株価の下落局面もありましたが好きな企業なので気長に応援する気持ちで株を保有し続けています。お伝えした6つのポイントが今後の投資先選びの参考になれば幸いです。

 



 

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この記事を書いたのは

えーやん えーやん 

元銀行員。
法人業務に従事。企業分析が得意。育休中に人生を見つめ直し、より専門性を高める為に転職。株式投資が趣味で数千万円運用中。利確と早売りは表裏一体と肝に銘じ上げ下げに一喜一憂しないメンタルで臨んでいる。
5歳と0歳の母として日々育児・教育に奮闘中。育児に役立つ優待株は一通り保有していると自負。
東京都出身、早稲田大学卒業。在学中に海外留学を経験。
2級ファイナンシャルプランナー。

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