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資産運用
2024.04.25

リーマンショックを経験していない新NISA投資家が知っておくべき基礎知識

日経平均株価が最高値を更新しましたが、一本調子で上昇、とはいかない相場が続いています。相場は様々な要因で変動しており、世界経済は何度も荒波を越えてきました。新たに投資を始める初心者にとって、過去の金融危機や現在の投資環境について知ることは非常に重要です
。 特に、2008年に発生したリーマンショックは、今も多くの投資家にとって議論の的となっています。このリーマンショックという大きな出来事から得られる教訓は、新NISAを利用した投資にも大きく関係しています。本記事では、リーマンショックを経験していない投資家の方や、投資初心者の方が知っておくべきリーマンショックの基礎知識について詳しく解説します。

1. リーマンショックとは?

100年に1度の金融危機と言われるリーマンショック。

 

言葉自体を知っている人は多いかもしれません。一体どんなことが起きたのか、詳しくみていきましょう。

 

 1-1 リーマンショックの背景

リーマンショックは、2008年にアメリカの大手投資銀行、リーマン・ブラザーズが破綻したことをきっかけとして世界中に連鎖した、金融・経済危機を指します。この危機の背景には、不動産市場の過熱とそれに伴うサブプライムローンの急増がありました。

 

2000年代初頭から中盤にかけて、アメリカの不動産市場は急成長。この背景で、低信用者向けの不動産ローン、いわゆるサブプライムローン【プライム=優良(プライム)より下位(サブ)】が大量に貸し付けられました。これらのローンは証券化され、金融商品として世界中の投資家に販売されたのです。(しかし、リスクが過小評価され、後に金融市場の大きな混乱の引き金となります。)

 

アメリカでは徐々に不動産価格が頭打ちとなり、金利も上昇。これにより、サブプライムローンのデフォルト(債務不履行)が増え、信用市場に大きな不安が広がります。その後、リーマン・ブラザーズが破綻。金融市場は大きく揺れ、資金の流動性が急激に低下しました。

 



 1-2 リーマンショックの影響

リーマンショックが引き起こした金融危機は、金融市場だけでなく実体経済にも深刻なダメージを与えました。

 

金融市場では、株価の急落、信用スプレッドの拡大、資金の流動性の低下などが起こり、実体経済では消費の減少、企業投資の停滞、失業率の上昇といった問題が広がりました。さらには、先進国だけでなく新興国や途上国にも影響を及ぼし、世界経済が同時期に低迷するという現象を引き起こすこととなったのです。

 

各国は、この危機への対応として、中央銀行による金融緩和、財政出動、金融規制の強化など、さまざまな経済政策を導入しました。リーマンショックは、金融市場の不安定さと世界経済の基本的な問題を浮き彫りにしたのです。危機からの回復には時間がかかりましたが、多くの教訓を通じて金融市場と経済政策の改善が進められるきっかけとなりました。

 1-3 リーマンショックからの教訓

リーマンショックを経て得た4つの教訓を解説します。

 

・リスク管理の重要性

投資をする際は、リスクをしっかりと確認し、必要な対策を取ることが大切です。

 

・長期的な投資戦略の重要性

短期的な利益を追求するよりも、長期的な投資戦略を考えることで、リスクを減少させ、持続可能な成長を目指せます。

 

・市場透明性の必要性

市場が不透明だと、危機が広がる可能性が高まります。市場の透明性を高めることで、より安定した金融市場が形成されることが期待されます。

 

・グローバルな金融規制の必要性

グローバルな金融市場が相互に影響を与え合っている現状に対応するため、国際的な金融規制の協調強化が必要です。

 

リーマンショックは、金融市場と世界経済に大きな衝撃を与えましたが、その経験を通じて得られた教訓は、今後の金融市場の安定と成長のための重要な指針となっています。

 



2. リーマンショックの教訓を得た上で、新NISAの投資戦略

続いて今後の新NISAでの投資について解説します。

 2-1 新NISA投資はリスク管理が重要

新NISAを利用した投資において、リスク管理は非常に重要です。投資には常にリスクが伴います。価格変動、市場の不確実性、経済の変動など、さまざまなリスクが存在します。

 

リーマンショックのような大きな金融危機は、市場全体に及ぼす影響が大きいだけでなく、個人投資家のポートフォリオにも大きな損失をもたらす可能性があります。そのため、新NISAを活用する際には、リスク管理の考え方をしっかりと理解し、適切な投資戦略を採ることが重要です。

 

具体的には、自分の投資目的やリスク許容度を明確にし、それに合わせて適切な資産配分を行うことが求められます。例えば、安定した収益を求める場合は、リスクの低い金融商品に投資することを考えるなど、投資戦略を適切に組み立てることが重要です。

 

また、投資の際には、市場の動向を定期的にチェックし、必要に応じてポートフォリオの見直しを行うことも大切です。これにより、市場の変動に柔軟に対応し、リスクを適切に管理することができます。

 

 2-2 長期的な投資戦略

新NISAを活用した投資において、長期的な投資戦略は非常に重要です。新NISAは、その特性から長期的な投資戦略と相性が良いと言えます。短期的な市場の変動に左右されるのではなく、長期的な経済成長や企業の業績改善を捉えることで、将来の資産形成に大きなプラスとなるでしょう。

 

リーマンショックのような金融危機が生じた場合でも、長期的な視点を持つことで市場の変動に柔軟に対応することができます。短期的な価格変動に一喜一憂するのではなく、長期的な成長ポテンシャルを持つ資産に焦点を当てることで、市場の変動に強いポートフォリオを構築することが出来ます。

 

具体的な投資戦略としては、定期的な積み立て投資を行うことや、市場の長期的なトレンドを考慮した資産の選択が挙げられます。また、資産のバランスを保つためのリバランスも、長期的な投資戦略を維持する上で重要な手法です。

 

リーマンショックの経験を踏まえ、長期的な視点を持ちながら、リスクを適切に管理し、新NISAを最大限に活かした投資を心掛けていきたいですね。

 



3. まとめ

今回は、リーマンショックについて解説しました。リーマンショックを経験していなくても、教訓を生かし、新NISAを活用した賢い投資戦略の構築が可能であることが理解できたでしょうか。投資はリスクとリターンが伴いますが、適切な知識と計画に基づいて行うことができるため、安定した資産形成が期待できます。新NISAは始まったばかりです。長期的な目で投資を楽しみましょう。

 



リーマンショックを経験していない新NISA投資家が知っておくべき基礎知識

この記事を書いたのは

竹下 仁美たけした ひとみ

銀行にて1000名以上の富裕層の資産管理・運用・相続対策業務に従事。現在は夫の会社の資金管理・経理全般に加え、住宅・不動産業務にも携わる。親しみやすさ、ひとり一人に合わせた専門的な助言を心掛けています。

千葉県出身。立命館大学卒業。子供3人(+愛犬も1匹)
得意分野「住宅ローン」「家計管理」「保険」「子育て」
保有資格「ファイナンシャルプランナー」「宅地建物取引士」「日商簿記」「整理収納アドバイザー」

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